ゆきんこの徒然日記

日々の出来事や思ったことを日記にして書いています。エッセイも時々書きます。

西の魔女が死んだ

10年くらい前にベストセラーになった本です。
中学生から大人までの人に愛読されました。
著者は梨木果歩さん。
数年前に映画化もされています。
私は高校生の時に読みました。

今、児童文学が人気を集めていますね。
それでか、私は「西の魔女」をもう1度読みたくなったのです。

ハリーポッターの新作が出て、ハリポタの人気が再燃していますね。
イギリスには魔女伝説があります。


今の世の中、殺伐としていてこんなロマンに溢れた物語が人気になっているのかしら?
実は日本にも魔女がいたのだ、というストーリーは高校生になっていた私を魅了しました。

ストーリーです。
まいは中学生の女の子。
まいは、多感な子であるが故に、友達も少なく、孤独な少女だった。
まいは虐めに逢っていた。その結果登校拒否になる。

悩んだ両親は、まいを休学させて、田舎で一人暮らしをしている祖母に預けることにする。
祖母はイギリス人の血を引くハーフで、しかも魔女の血筋を持っていた。
祖母は人里離れた森の中の一軒家に住んでいた。

学校を休学したまいは夏休みを契機に、祖母の家で暮らすことになる。
こうして、孤独な生活をしている祖母と、まいの生活が始まった。

人との触れ合いが、苦手なまいだったが、祖母とは気が合い、何でも話し、相談出来る間柄になる。
悩み多き多感な女の子は、普段から疑問に思っていたことを祖母に尋ねるのだった。
何でも名答してくれる祖母だった。

ある時、まいは「人は死んだら、どうなるの?」と訊いた。
誰もが一度は持つ恐怖と疑問です。子供は特に。
「さあ、分かりません。私はまだ一度も死んだことがないので」と祖母。
私はベストアンサーだと思った。

森の中での生活は、まいには楽しいものだった。
祖母はウサギを飼っていて、まいはウサギとの触れ合いも楽しかったのだ。
そんな生活環境は、まいによい効果を与えていた。
自閉症気味のまいは明るさを取り戻して行くのです。

夏休みが終わる頃、まいの両親がまいを迎えに来る。
すっかり元気になったまいは両親に連れられて東京に帰って行くのだった。

このストーリーは、祖母の死を知らされて、祖母の家に向かっている車の中で始まっています。

まいはベッドで永眠している祖母と対面する。
ふと、窓を見たまいは驚く。
窓には水滴で何か書かれていたから。
さっきまで、なかった文字だった。
「ニシノマジョカラ ヒガシノマジョ へ
  オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ」と。

祖母は、まいに答えられられなかった疑問に、魔法を使って答えたのです。

今、この日記を書き終わったところです。清々しい気持ちにしてくれた本でした。
よい本は、何度読んでもいいもんですね