ゆきんこの徒然日記

日々の出来事や思ったことを日記にして書いています。エッセイも時々書きます。

いくら肉食系でも姉御は食えないよ

 昨夜は新入社員2人の歓迎会でした。
歓迎会の場所は私たちのたまり場になっている新橋の小料理屋です。
ママは山形のでで、郷土料理を出してくれるから、一人暮らしの男の子や女の子に好かれていてみんなお母さんの手作り感覚を味わっています。
昨夜は盛り上がりました。新入社員はそっちのけにして無礼講です。
騒ぎ足りないのか、例によって2次会です。


私は幹事にいくらか包んで、そっと失礼しました。
ところが新橋の駅に向かって歩いていると、一人跡をつけて来る。見たらK君です。
「あーら、2次会じゃなかったの?」と訊くと。
「ちょっとNさんに相談があって」と深刻な顔をしている。
困るわ、とも言えず、「歩きながら訊きましょうか」と私。
「四谷に僕の行きつけの店があるので、そこにいきましょうか? 構いませんか?」だって。
新人は入社2ヶ月くらいで仕事が嫌になり辞める人が多いのです。
話を聞いて上げないと後悔することになるかも、と私は「いいわよ」と頷きました。
K君が案内してくれたのは四谷駅から徒歩5分のところにあるパブでした。
入ってびっくり、ここは歌声喫茶かと思うくらい若者達が声を張り上げている。
怪しいお店ではないので私は安心しました。
「今、ピアノで伴奏しているのは神父さんです」とK君、
K君はここにある大学の卒業生でした。


ミッション系の大学で、このパブはその学生と職員のたまり場になっているそう。
K君は知った顔が沢山いて、直ぐに仲間達と歌い始める。
私もまんざら悪い気分ではない。ハイボールをオーダーしていい気持ちになりました。
私にもマイクが渡されたけど、勿論固辞しました。
肝心のK君の悩みは、何じゃらほい、と気になりK君をつつくと「もう一軒僕のお気に入りの店があります」と歩いて新宿3丁目に向かう。
新宿3丁目というと、あのオカマ達の街です。
さてはK君はそっちの気があるのかしら、なんて好奇心が沸きついて行きました。
でもK君のお店は普通のスナックでした。
ここでもK君はモテモテです。
私も久しぶりのハシゴ酒です。
馬鹿になり、ホステスさん達と話に花を咲かせました。K君は私のことはほったらかしです。


私は時間が気になりだしたので、もう帰ろうというと「そうですか。なら新宿の駅まで送ります」だって。
「結構よ、君、まだ飲み足りないのでしょう?}
と未練らしく私をトロンとした目で見ているK君をふり切ってお店を後にしました。
電車の中で考えて「もしかしたら、あのガキは私に相談なんかなく、口説きたかったのかな?」なんて。
あそこはラブホテルだらけです。
危ない危ない、なんて思うのは考え過ぎか。